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AKK ニューズ・レター 第66号

2011年7月20日

アデイクシヨン問惠を考えよう会。かがわ(AKK)

代表 後藤見知子
先日、6月11日(土)に上映しました「酔がさめたら、うちに帰ろう」を鑑賞しての意見をいただきました。
(あらすじ)
 連日の深酒のため、吐血し救急車で病院へ搬送される夫、すでに離婚をしているが何とか夫の回復を願う妻。アルコール依存症と診断され、結局精神科病院に入院した夫を、妻と子供が見舞う。アルコール専門病棟に移り、家族の支援や入院中の仲間との交流で、少しずつ快方に向かっていると思われるが、夫の身体はすでに別の病に冒されていた。
  アルコール依存症を乗り越えた戦場カメラマン鴨志田穰さんと、漫画家西原理恵子さんの自伝的ラブストーリー。

(主婦A)
 初めてアルコールに関する映画を見ました。驚きました。ただの飲んべえだと思い流していましたが、病気なのですね。病気という観点では考えたことがなかったです。また、知人に教えにいきます。余談ですが、映画のなかで何度もカレーライスを食べる場面が出てきたので、夕食はカレーライスを作って食べようと思います。貴重な映画、ありがとうございました。

(専門職員B)
 もっと、期待していました。家族関係のこととか、病理の進行度を描いているのかと思いましたが・・・・・・、多少残念です。また、部屋の都合で映像を見づらかったのが残念でした。

(ボランティアC)
 良かったです。電話相談で当事者からの声を聞かせてもらうことがあるのですが、依存症者の現実を見た感じがしました。ありがとうございました。
(専門家D)
 「男が女を愛するとき」の映画ではAAミーティングとか、そのなかでの泣かせるセリフも出てきていましたが、今回の映画のなかでは断酒会の場面もなく、残念でした。また久里浜病院の患者自治会の場面を想定していたのか、それがうまく伝わってこず、ただただ看護者の暴力的なものとしてしか描かれていなくて、これも残念でした。さらに、家族の理解が進んでいく過程がわかりづらかったことも残念です。

(専門医師E)
 鴨志田さんの原作を読みました。そうしたら映画はあのようになるのであろうと納得しました。私の思いと原作者の思いがかけ離れるのは、治療者と患者さんの思いの乖離であることに気付くと同時に、依存症や嗜癖の分野では見られがちだということに今さらながら気付くことになりました。その溝を埋めるべき努力をしていくことが、専門家として必須だということです。「その後の不自由」(上岡陽江。大嶋栄子箸)の力作を是非読んでください。

(断酒会員F)
 最近、山田洋次監督の「おとうと」と「酔いがさめたら、うちに帰ろう」と、アルコール依存症関連の映画を2本、観ることになりました。「おとうと」では、アルコール依存症の病態をただおもしるおかしく、センセーショナルに描いているだけでした。一方、「酔いがさめたら、うちに帰ろう」は、アルコール依存症が病気であり、専門的な治療により回復も可能であることが描かれていました。実際、主人公が院内断酒会で体験発表をするとき、それまでの自らの誤りに気づき、最後は口ごもってしまって何も話すことができなくなるシーンがありましたね、あのシーンは、私よくわかります。感動的でした。ただアルコール依存症からの回復は、ただ酒を止めることではなく、止め続けることで、その部分を表現するのに、映像メディアでは少し限界があるのかなと、ふと思いました。

  以上、他部門に渡り列記してみました。鑑賞くださいました方のご意見感想が全て掲載できず失礼をしました。「アルコール依存症は病気です」「アルコール依存症の家族も病気です」というのを今一度インプットくださり、地域社会に向けて「AKKかがわ」とともにポランテイ活動をして下さる方々を募ります。
○問い合わせ先:AKKかがわ事務局 Tel 0879-52-4758(永山)


□今後の予定
「ダルク設立準備会」の家族の方倉が「公開シンポジニウム」を開催します。
日時:2011年9月25日(日)午前10時〜午後4時
会場:高松市:番町1丁目 香jii県社会福祉総合センター1階

迫りましたら、テーマなど詳細のご案内をさせていただきます。大枠としては 『心」をターゲットにしております。
△8月の「AKKかがわj定例会は、休会とします。