令和5年度(令和6年2月10日実施)
市民企画講座 報告
令和6年2月 後藤見知子(AKKかがわ代表)
開催当日は快晴に恵まれ三々五々予想していた人数より集ってくださった。結果25人で(チケット購入者は8人)あった。中には懐かしい方々に声かけされ、またお初にお目にかかる方々で事前申し込みをされていた。今回アナウンスがうまくいかず開催前にいろいろごたごたが生じ当日を思うと不眠になる日も・・・。
幕を開ければ講師で招いた5人がそれぞれに声を出し始めた。今回の目玉は「自助グループ再考」のテーマでシンポジュウム形式にしたことだ。25年というしめくくりでスタイルを変えてみた。構成としては当事者、家族、看護師、社会福祉士の支援者を含め皆さんを講師と仕立てた。導入部で代表である後藤が自助グループとは?について歴史的背景から構成方法、集う仲間の心の変容について概略的にミニ講座をし、次いで通い続ける当事者のAAという場についての説明、通う意味などが話された。
家族は未治療の夫への腹立たしさから通院を行い、病について学び、自助グループの中で自身の怒り・不安・寂しに気づかされ夫に向き合う姿勢が変わり、気づけば自身の在り方(関わり方)を修正して行けたという内容を赤裸々に語られた。
会場からの質疑に対しては、あまりの不安から質問される方、体験を聴き理解できたなどポジテイブな意見を交換できる場となった。
看護師さんは院内での患者様への対応などに触れ新鮮さを感じた。社会福祉士さんは会場に向かい「社会福祉士という言葉をご存じですか?」と問いかけスタート。同じ資格でも働く場で動き方が違ってていることを話され、個人として戸惑っているときアデイクシィンの少女たちとの出会いがあり、自身の確立を得てきたことを建前ではなく本音で話されたのが好印象であった。
医療枠から飛び出て、教育、更生、地域へと拡大化し皆でつなぎ合う大切さについて各人からの言葉として迸っていた。
これを機に、社会の中で孤立化させるのではなく繋げていく努力を我々一人一人がしていく必要が目前に迫ってきている。
今回は、一般の方々の参集(これまでは知名度の講師の話を聴き学びの場としての方々が大半)し、これまで以上に住みやすい世の中が拡大化されてきたのではないかと心ワクワクドキドキしたものです。
この様な場を設けてくださった男女共同参画センターの皆様のご支援に感謝申し上げます。
「ありがとうございます!」
最後に“聴く人がそこにいて、話すことができ、それが体に染み入り言葉となりつないでいけるのだ”と思います。
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