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アディクションセミナー報告

2017年8月吉日

アデイクシヨン問惠を考えよう会。かがわ(AKK)

代表 後藤見知子

 7月に「AKKかがわ」の顧問であります小笠原一能先生を講師として招きアディクションセミナーを開催しました。当日も猛暑ではありましたが、多くの方々がお集まり下さり、講演内容はむろん、あとの質疑応答でも時間を忘れるほどフロアーから手が上がるなど、今、このテーマが物語るように発達障害者という世の中で生きづらさを抱えている人の支援を困難としている支援者の方々がいかに多いかということを垣間見さされた一瞬でした。 以下、テーマ《「軽度な」発達障害とメンタルヘルス 》についての内容をまとめてみ ます。
 講演の組み立てとして、 ①よくあるメンタル不調のパターン ②ストレスについて ③発達障害について(ADS/ASD) ④軽度発達障害特性を踏まえた回復促進方法について ⑤軽度精神遅滞についての5本柱で構成されました。
 20世紀末から「うつ病」キャンペーンを実施し、“うつ病は心の風邪”,“パパちゃんと 寝てる”,というキャッチフレーズが一人歩きをして「うつ病=メンタルヘルス不調」のイメ ージが定着し弊害が生じてきた。一つとして精神科外来では双曲Ⅱ型障害の方々で あふれはじめ、従来どおり抗うつ薬を投与した結果、それまで以上に悪化し不安定化が見られ、基本的には気分安定薬で治療することになった経緯を話された。
 「ストレス」にもいろいろあると概念説明をされ、ハンス・セリエの説を引用しながら、人間関係、介護、夫婦関係、虐待などを、単にその場しのぎのスポーツに明け暮れる、 何かしらの持続性・蓄積性の苦痛で回避する傾向が日常に起きていると、ひとことで過剰負担を無視して、体をフル回転させているという。 この中で注意欠如・多動性障害者の特徴として、目標達成のために行動を抑えられない。より良い報酬獲得のために待てない・タイミングやリズムが取り辛い・幼児期、児童期に顕在化し支障をきたしやすいため、社会の中で苦痛を招きやすくストレス状態をおこす。
 そこでカミングアウトの時期も考えながら、障害はあっても人は発達し続けるので、「生き方を変える」ことが重要だという。まずは生活習慣の修正をしていくこと。「生き方=行動と思考」のパターンを目指すこと。具体的にはやりすぎ、動きすぎ、孤独を愛するが人との距離のとり方が不味く悩むことになり、これを是正し「能力のアンバランス+こだわり」を活かせながら適応していく術を学ぶ。人として間違ってはいなく、不調であれば方向を変えてみることこそが大事という。 今、社会や行政は「自己責任」を強調するあまり、精神遅滞などの障害のある人は苦境に負いこまれる羽目になる。なぜならば適切な援助を求めることが出来ない故の犯罪もこれまで多々あった。
 これからは「いきり文化 」の見直しをし、しんどい人へのサポートを社会全体として強化していくこと、しんどくない社会にしていくことこそが先決であると話された。


 <付録>
  ♪〜♪ 「ぎざぎざハートの子守唄」 ♪〜♪
 
  ちっちゃな頃から悪がきで 15で不良と呼ばれたよ
  ナイフみたいにとがっては 触るもの皆傷つけた
 
  恋したあのこと二人して 町を出ようと決めたのさ
  駅のホームでつかまって 力任せになぐられたのに
 
  仲間がバイクで死んだのさ とってもいい奴だったのに
  ガードレールに花添えて 青春アバヨと泣いたのさ
 
 *注意欠陥多動障害〜 次のような事態(破壊的行動障害マーチ)がおきやすい
 ・ちっちゃな頃から悪がき(反抗挑戦性障害)
 ・15で不良と呼ばれ、煙草もすう(行為障害)
 ・18でシンナーにはまる(薬物依存)
 ・20で傷害事件で逮捕、その後も再犯(反社会性パーソナリティ障害)
 ・大麻・危険ドラッグ・覚せい剤にも発展しやすい

お知らせ

「AKKかがわ アデイクションフォーラム&講演会」開催

 テーマ:「アデイクションと家族機能・支援について〜家族という病〜」
 期 日:平成30年1月13日(土) 午後1時30分〜4時
 場 所:高松ミライエ6階 男女共同参画センター
 高松市松島町1丁目15−1
 ℡087-833-2282
 参加費:700円
 事務局:0879-52-4758(永山)